はじめに
こんにちは、働く母nanaです!
皆さんの職場には、「復職面談」という制度はありますか?
復職面談とは一般的に、育休から職場復帰するにあたって、近況のほか、どのようなキャリアを考えているかなどについて、直属上司もしくは人事担当者と面談する機会のことです。
私の組織には、復職面談の制度はありませんでした。
毎年、12月頃に本人の配属先の希望等が聴取される機会(自己申告制度)があるが、育休中の者は対象外でした。
そして育休からの職場復帰の際は、職場から本人の希望や状況を聞かれる機会もなく、配属先が決定していました。
私は、これが当たり前のことだと思っていました。
しかし、他社では復職面談というのが行われていると知り、意を決して面談を申し出て、配属先希望を伝えてみたところ、異動が叶えることができました。
これによって、育休前より働きやすい&やりがいを持てそうな部署に配属してもらうことができたのです。
今回は、私のキャリアの転機となった「復職面談の設定〜その後」について、まとめています。
配属先の異動希望を考えたきっかけ
私が、配属先の異動を考えたきっかけは、育休中に参加したオンラインスクールでした。
「自分のキャリアは自分で描く」
「キャリアとは仕事人生だけを指しているのではない、キャリアとは人生そのものである」
という考え方を教わり、自分のキャリアについて考え始めることになりました。
また、その当時読んだ本の中に、こんな言葉がありました。
会社のために自分があるのではなく、自分の為に会社がある
尾石 晴さん「サバティカルタイム 「40歳の壁」を越える戦略的休暇のすすめ:~FIREではなく働き続ける生き方~」より
私はそれまで、「こんな私でも会社に勤めさせてもらっている」といったように、自分のキャリアを主体的に考えてきませんでしたが、
いつしか「自分の人生なのに、会社の良いように使われてはいけない」と思うようになったのです。
ワーママとしての自分のありたい姿とは?
そこで、自分がワーママとしてこれからどんな人生を歩みたいのか(=自分のありたい姿とは何か)を考えてみたのです。
すると、次の3つが浮かんできました。
- 定時で出勤&退勤したい
- 他社でも通用する専門的スキルを習得したい
- 若手〜同世代の女性が多い環境で働きたい
1.定時で出勤&退勤したい
第1子復職後~第2子育休前までの私は、取引先に合わせた生活でした。
当時、時短勤務だったのにもかかわらず、そんなのお構いなしに、早朝や夕方の時間帯に会議や面談が設定され、その都度、保育園への送迎を家族(夫・義母・実母)と調整していました。
この変則的な生活が、私にとってはストレスだったのです。
会社の看板を背負って取り組む仕事はやりがいはありましたし、そんな生活にも慣れてしまっていました。
しかし振り返ってみると、当時は自覚症状がないまま、身体的にも精神的にも疲弊していたことに気づきました。
2.他社でも通用する専門的スキルを習得したい
保険会社の本部に入社した私。
入社から当時まで約8年間、カスタマーサポート業務や保険営業のための企画提案業務がメインでした。
ふと気づくと、それは誰でもできる仕事であり、長期間携わった部門でも自分に自信を持てていませんでした。
せっかく保険会社に就職したのだから、「保険金支払業務をやってみたい」「専門的な知識を身に着けたい」と思うようになりました。
3.若手〜同世代の女性が多い環境で働きたい
私は、女性総合職第一号として入社しました。
一般職の女性はいるものの、仕事を一緒に進めていく相手は男性ばかり。
第一子出産後に職場復帰した際、男性優位の職場に対して強烈に感じた違和感。
それは「個人プレー&自分の仕事さえして評価されればそれでよし」
時短勤務の私が、残業していても何の声かけもありません。
「お互いを思いやる雰囲気の中で働きたい」
「同じような価値観を持った人(女性・結婚/出産を経ても働きたい)と働けたら、もっと仕事にやりがいが湧くのではないか」と考えました。
まず行動したこと→復職面談を設定した
当時、育休中に参加していたオンラインスクールを通じて、複数の会社で復職面談という制度があることを知りました。
オンラインスクールの講師が発した「制度がないなら自ら申し出ればよい、社員からの申し出に嫌な顔する組織はないはず」という言葉を信じて、
私は意を決して人事担当者へメールを一通の送信しました。
オンラインスクールで教わったことの中に、
「(面談は)自分のことばかり話すのではなく、相手の話を聞く場とすること」とあったため、私もメールの中で次のように面談の目的を伝えました。
① 育休中、会社の近況や動向について知る機会が少ないため、情報収集の場としたい
② 自分の近況と今後のキャリアについて考えていることを伝えたい
人事担当者も初めての出来事であったからか、こちらの意図が伝わりにくく、設定まで数ヶ月の時間を要しましたが、無事に面談を終えることができた。
私が面談で強調したことは、
「この先新たなキャリアを積んで、組織に貢献したいから、復職後は別の部署で経験を積みたい」
ということでした。
復職面談の結果→自分のキャリアを自分で叶えることができた
のちに人事異動が発表され、私は第一希望の部署ではありませんでしたが、希望部署の関連部署への異動が叶いました。
復職直前に職場へ挨拶に行ったとき、人事担当者からかけられた言葉は、
「ここ(関連部署)で腕鳴らしをして、両立生活に慣れてきたら、希望部署で活躍してほしい」
という内容でした。
この出来事は私にとって「キャリアチェンジ」と言える大きな第一歩であり、
「自分のキャリアを自分で歩んでいる」実感を持てました。
まとめ
ダメ元で申し出てみた復職面談が、私にとってはキャリアの転機となりました。
そもそもは、他社で行われている実態を知らなければ、行動には移すことはありませんでした。
このことから、日頃からの情報収集・インプットが大事だと改めて思いました!
【余談】私の復職した年度から、なんと私の職場でも復職面談が制度化されました(笑)
人事担当者からは「私のおかげで有意義な機会を創出することができた」と言ってもらえています。
皆さんのご参考になれば幸いです!
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